こちら、北国岩手の山の中。農家の嫁の毎日を絵日記風にお届け中。
開設者:AKI
by kamatsuta
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カテゴリ: ・ 愛すべき隣人たち( 38 )
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2005年 10月 30日 | |
農家では、思いのほか相撲ファンが多い。
少なくともわが家と近所では、相撲の場所が開幕すると、相撲中継にあわせたフレックスタイム制度が農作業に導入される。

そんなわれわれの元へ、今日、元・小結の舞の海さん がやってきた。
テレビの取材ということだったのだが、もはや私達にとってはそれはもうどうでもよいのだ。
口コミという田舎ならではの緊急連絡網によって近所の相撲ファンが集まり、舞の海さんをとり囲む。
皆舞い上がり、舞の海さんの仕事の邪魔かなぁ~とちらりと言いながらも、決して引き下がることなく握手、サイン、写真、しまいには相撲の取り組みまでおねだり。
でも舞の海さんは、そんな私達のおねだりを、どこまでもやさしくきいてくださり、笑顔も素敵。
足の悪いじいちゃんにさっと手を出す紳士ぶりは、さらに素敵。

そんな舞の海さんにお別れの手をふるわれわれ相撲ファンの面々は、それはもう満面の笑み。
そして、来たる大相撲11月場所では、取り組みを見るほかに、舞の海さんの相撲解説を聞く楽しみも増え、相撲中継フレックスタイム制が強化されることは言うまでもない。
小さな田舎の、今後50年は語り草になるであろう、平和な大事件の報告でした。

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舞の海ファン倶楽部・釜津田支部の面々のおねだりの決め台詞は「冥土の土産」。
その効果は絶大ですが、本人以外が使うと若干にシニカルな響きをもち、多用すると若干異様な雰囲気が醸し出されることが今日わかった。ご使用の際は用法、用量にご注意を。

★ 今回の取材は『舞の海のとれたて日本』(TV東京)という数分の番組だそうです。岩泉町のあちこちで、地域に根ざした食材を探して味わっちゃう企画だそうです。(放映日等不明)

▼ ほくほく顔のわが家のメンバー


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2005年 10月 25日 | |
なんとなくいつも気になることがある。
傍からみると明らかに潰れそうなのに、何故かちっとも店じまいの様子がない店の存在。

牛の放牧地のちょっと先に、『白樺』というレストハウスがある。
言い方は悪いが、レストハウス『白樺』は私にとって、前述の意味で気になる店のひとつ。
峠のてっぺんにぽつりとあり、車が止まっているのをほとんど見たことがない。でも、いつも営業している。
昨日、牛ぼいの途中で、一緒に作業をしていた先輩・T子さんがランチに行こうというのでのこのこついていったら、着いた先は『白樺』だった。

はじめて入る「気になる店」に、正直かなりドキドキした。
店内に入るやいなや、ドキドキがワクワクに変わった。
薪ストーブ、湯気を立てるヤカン、つかないテレビとそのテレビよりはるかに大きいピカピカのカラオケセット、哀愁ただようカウンター、その下には怪しい大人の漫画、さらにそのカウンターの奥には水割りセットとグラスのコレクション(民家のない峠の店なのに夜はスナックになるらしい)、冷蔵庫にはずらり並んだビールとワンカップ、窓辺に敷き詰められた花の咲かない植物達・・・。
多分この、「レストハウス」という爽やかなイメージとはかけ離れたばりばり演歌な雰囲気と雑多感がリピーターを呼ぶに違いない。
私自身、なんとなくもう一度行きたいような気がしている。
もはや味なんてどうでもよい気がした。
流行る店も嫌いじゃないが、潰れない店も一見の価値あり。

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2005年 10月 20日 | |
最近、地元のパソコン講習会というのに行っている。
僭越ながら講師役。
生徒は20代から60代のまさにバラエティーに富む老若男女10名ほど。
PCの電源の入れ方からワードを使って年賀状を作るまでをたった三日でやっちゃう強行プログラム。
なんとかわかりやすく説明しようと思うとついつい、専門用語を端折り、擬音を多用して誤魔化してしまう私。
生徒の一人がうんうんうなっているので、教え方がまずかったかなぁと心配して除くと、老眼鏡をあわなくてと言われた。

小さな地域の講習会、なんとなく、こんか感じが丁度いい。
2時間の講習時間はあっと言う間に過ぎていき、結構楽しい。

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そんなこんなで、昨夜は一人ひとり、とうとう年賀状が完成し、私はとても感激してしまった。
でも、参加者の人が、自宅に戻って同じ操作をもう一度できるのかどうか、とても心配。

▼ いつか見た夕焼け。




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2005年 10月 18日 | |
牛の飼料を買いに行ったついでに、とある郵便局へ寄った。
昼前の郵便局にはお客がいず、おかげでささっと用事をすませ、「ありがとうございました」とご挨拶しようとした瞬間のこと。

「HP見てますよ、写真もお上手で」 カウンターの隣りの席で消印を押していた局員Aさん。
「いえいえ、そんな」と返事をする間もなく、
「写真用年賀はがきはいかかです?」 カウンターからすかさず申込書を差し出す局員Bさん。
「あ、そうですか?」と申込書をのぞく振りでもしてみようかと思った瞬間、
「いつもありがとうございます」 カウンターの奥からさっそうと登場する局長Cさん。

巧妙な作戦かはたまた気の合う職場の偶然か、見事な連携・カウンター攻撃3連打。
一足お先の民営化パワー、スエオソロシヤ。

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2005年 10月 12日 | |
今日は町内のとある学校で授業を見せてもらってきた。
農村部ではいわゆる小規模校が多い。小規模校の多くは、複式学級といって二学年が同じ学級として勉強をする。
といっても、学年の違う児童たちに同じ内容を教えるわけにもいかないので、二学年それぞれの授業が同じ教室で並行して進められる。
今私がいる町では、ほとんどの小中学校が小規模校であり、複式の授業も存在としては身近ではあった。

でも、実際にその様子を見せてもらうと、いろいろなことが想像をはるかに超えていた。
先生は実に上手に二学年の席を行ったりきたりし、授業をしたり、課題を出したり、相談させたり、発表させたり。
児童は実に上手に授業を聞き、課題を確認し、一人で考えたりあるいはグループで相談したり、そしてきちんと発表をする。
しかも、二学年は別の内容でありながら、最後にはお互いの授業のまとめを発表しあって、結果としてちゃんと学習内容を共有する。

小規模校、複式学級。
必ずしも恵まれた環境ではない。
不便や不自由も多いのは確か。苦労ももの凄くあると思う。
でも今日行った学校には、一生懸命仲間とともに学んでいく子供達がいて、同じく一生懸命な先生とともにひとつの家庭のような温かさと熱意が満ちていた。
やられたな、と思った。先生も児童もスーパーマンのようだった。

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▼ 今日の夕方。


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2005年 10月 06日 | |
釜津田は、他の農村地帯の例にもれず、いわゆる「若者」が少ない。
若者のおおまかな定義は、地元に住んで稼業を手伝っていること、消防団など地元の組織に入っていること、未婚者かもしくはそれに順ずるお気楽な既婚者、そして年齢が低いこと。
一度「若者」扱いされるようになると、さらに年下の若者が帰郷するまでは「若者」から成長をとげることができないという、なんとも厳しい年功序列的システムだ。
ちなみにTAAはこのシステムによって、この十年ほどいくつになっても「わけーもん(若者)」と呼ばれている。呼び名だけなら、不老不死的で若干うらやましい気もする。

そんな釜津田の万年若者組、運命共同体の総勢3人が久しぶりに集まった。
ともにチェンソーアートの仲間でもあり、話題は、「よりリアルに、より生き生きと羽ばたくフクロウの彫り方」であった。
その後もろもろの門外不出の話題を経て、深夜12時過ぎのおひらきには3人そろって、夜空を見上げる。
都会のネオン街以上の輝きを放つ、満天の星空を仰ぎ、星座当てに興じる「若者」たち。

こうして釜津田の夜は健全にふけていく。

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そのあまりの健全さに若干の不気味さを感じてしまうのは、私だけだろうか・・・。


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2005年 10月 02日 | |
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所用があって近所のとあるお家へでかけてきた。
ちょっと高台にあるその家には、おじいさんとおばあさんが二人で住んでいる。
玄関の横にちょこんとある縁側からおじいさんが手をふり、私が近づくとゴロンと横になってとりとめもない話をしてくれた。
おばさんは縁側の奥から、絶妙のタイミングでリポビタンを出してくれる。
また明日、用事がなくても出かけていって、また座りたいような縁側だった。
主(あるじ)のいる縁側は居心地がいい。


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2005年 09月 27日 | |
わが家の牛舎は年代物。
ここ何年かずっと雨漏りがひどいので、今年はいよいよ屋根修理。
そのついでに(といってはなんだが)牛舎の屋根のペンキも塗り替え。
自前ではちょっと大変なので、町からペンキ屋さんをたのむ。

もともと人の作業をながめるのが好きな私。
今回のペンキ屋さんの仕事ぶりもやっぱり見ていて面白い。
高い屋根をヒョイヒョイ歩く姿もいいし、ペンキ塗りのローラー使いや、さりげなくも熟練のチームワークもたまらない。
でも、そんな彼らの仕事ぶりを見るのはあくまでも壁の影から。覗き見止まり。
職人さんとは近寄りがたく、それ故さらに想いが募る存在なのだ。

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▼ マイタケ!食べごろ~!!


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2005年 09月 05日 | |
突然ですが、ナスが美味しい季節です。
わが家の畑にもたわわに実り、毎日毎日ナス三昧。

TAAと出かけたある日のこと。
夕暮れの道端、とある民家の入り口でしきりに手をふる人がいる。
もしや急病人?ヒッチハイク?それとも家出?・・・いずれにしても、何か車に用事があるに違いない、そして緊急事態に違いない!と私達は急ブレーキ。慌ててその場へ駆けつけた。
そこで待っていたのは息をきらして手をふるばあちゃん。
そして笑顔でこう言った―「ナス、いらねぇすか(いらないですか?)」

農家直売、新手商法。
やや荒手ではあるけれど、御歳70前後にして飽くなき商魂、見習うべし。

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でも、私達の中ではちょっと不評。


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2005年 08月 18日 | |
農家の嫁歴5年といえど、元は街っ子の私。
そんな街っ子出身の私の心を揺さぶるのが、お盆の最後をしめくくる鹿(しし)踊り。
いわゆる郷土芸能のひとつで、釜津田ではお盆中、墓前やお寺で先祖供養にこの踊りが奉納される。
そして、お盆の最後には地元の神社に帰ってくる。
北国・釜津田の短い夏を締めくくるにふさわしく、その舞は地元の人々の歓声や合いの手の中、ひっそりとそして力強く、それこそ夜更けまで続く。
それはちょっぴり真夏の夜の夢のような宴。
鹿踊りとこの宴は、私の「絶対釜津田から失くしたくないものリスト」のベスト3に入っている。
そして今年もそのランクは変わらず。
そんなわけで、今年の鹿踊りも最高だったよ~。

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